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冒頭でいきなり死について語り始めるため、少し重い内容なのかと思い読み進めてみると、途中途中で箸休めのような内容もありスラスラとストレスなく読むことが出来ました。
解説を読む限りでは、フィクションとノンフィクションの組合せのように思いました。
調べたところ、ちょうど川端氏が尾崎紅葉忌の「紅葉祭」のために熱海聚楽ホテル滞在中に、うろこ屋滞在中の本因坊秀哉名人の死去に遭遇したことをきっかけとして生まれた作品のようで完全にはノンフィクションでは内容です。(ライバルの七段は名前を変えているようですが)
名作ですね、これは避けて通れない小説だと思いました。