★★★★☆
遠藤周作がこのような小説を書くのか、と少し意外にも思いましたが全ての作品を読んだわけではないのでなんともいえませんが、まるで三島由紀夫や谷崎潤一郎が書くちょっと飛んでる女性を彷彿とさせる作品でした。
解説を読んでみると、昭和55年に発表した作品で当時医療問題などが世間を賑わせていたときの作品ということでした。なるほど。
なんというか、善と悪の境界線が分からなくなるような作品でしたが、内容としては面白かったと思います。そして色々と考えさせられる作品でしたね。
作者がそれを狙って書いたのだと思いますが。